ランチ酒

「美味しい」本

こんにちは。cyasiro-と申します。

美味しいもの、食べていますか?

美味しいものはお好きですか?

朝酒・昼酒

お酒、飲まれますか?

多少でも飲むって方、真昼間から飲むお酒って背徳的に美味しくないですか?

イケナイことってなんて最高のスパイスなのでしょう。

もちろんおつまみやお料理なくしては美味しく飲めませんが「朝酒」「昼酒」って言葉が何割増しにも美味しくしてくれます。

夜勤などでこの朝だったり昼だったりが晩酌に当たる方もいるでしょう。

イケナイことではないのに気が引けたりってことはありませんか?

実際に今回ご紹介する本も主人公は何も仕事の真っ最中に飲むわけではありません。

仕事終わりの一杯なので全然悪くはないのですが飲食店店内で昼食中のサラリーマンさんたちに囲まれて一人飲むのは気まずいようです。

そんな彼女の職業は?

ご紹介していきます。

「ランチ酒」原田ひ香:祥伝社

原田ひ香さんといえば、映像化もしている「三千円の使いかた」が最も有名でしょうか?

「市橋桐子(76)の犯罪日記」も映像化されましたね。

そして今回ご紹介する「ランチ酒」は続編も発売されている人気作。

映像化、期待しています。

さて、「ランチ酒」のお話していきますね。

ネタバレはしないようにいたします。

主人公は夜のお仕事、「見守り屋」のアラサー女性、犬森祥子。

夜のお仕事、といってもいわゆる水商売ではない。

文字通り見守りをするのがお仕事だ。

夜中に寝ずに見守りをする、というお仕事。そんなの需要あるの?と思ってしまうが、大都会東京では意外とそんなお仕事も成立するのである。

例えば、水商売のシングルマザーの子どもの看病。

あるいは家族が帰宅するまでの認知症の老人の相手だったり。

それらを寝ずに見守る、というお仕事だ。

勤務時間は夜10時から明け方5時まで。

時には起きていられるギリギリの午前11時まで残業になることもある。

仕事が終わって、昼間働いている人たちがランチに行くタイミングでステーキや定食を「あて」にする。

それは若干目立つ行為である。

なのでごく自然に飲める食事処を求めて歩く。

クタクタに疲れた身体を引きづって歩き、見つけた「飲めそうな食事処」。

頼むのはビールだったり、日本酒、焼酎だったり。

あてに合わせてお酒を選ぶところは「ワカコ酒」に似ているかもしれない。

ただし、あては定食だったり丼ものだったりすることも多いけれども。

でもそれも「美味しそう」なのだ。ご飯は少量にしてもらってあてとして食べる。

アラサー女子なのでがっつりはいけない。

「美しいローストビーフの花びら」でごく少量のご飯と敷かれたキャベツの千切りを巻いて食べる。

お酒を口に含む。

「ああ」と声がもれる。

ひとつひとつの文章で情景が浮かぶ。

この他。

目次をご紹介しておきます。

気になるメニューがあればぜひご一読ください。

地方在住の筆者は存じ上げませんが、お店は実在のお店だそうですよ。

小説としては短編の連作なので読みやすく、飽きずに読めます。

「ランチ酒」目次

第一酒:武蔵小山 肉丼

第二酒:中目黒 ラムチーズバーガー

第三酒:丸の内 回転寿司

第四酒:中野 焼き魚定食

第五酒:阿倍野 刺身定食

第六酒:御茶ノ水 牛タン

第七酒:新宿 ソーセージ&クラウト

第八酒:十条 肉骨茶

第九酒:新丸子 サイコロステーキ

第十酒:秋葉原 からあげ丼

第十一酒:新丸子リベンジ アジフライ

第十二酒:代官山 フレンチレストラン

第十三酒:房総半島 海鮮丼

第十四酒:不動前 うな重

第十五酒:秋葉原、再び とんかつ茶漬け

第十六酒:中野坂上 オムライス

続編も発売されています。

ご興味あればぜひ読んでみてください。

ただし、深夜に読むときは飯テロにご注意を。

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